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文芸公論 (ぶんげいこうろん)
発行:日本近代文学館
昭和2年1月~昭和3年5月・全17冊
日本近代文学館
本体85,000円+税
初版発行:2004年9月 菊判(原寸大)・特製布帙入・総2584頁 ISBN 4-8406-8007-8 C3000
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【内容説明】「文藝公論」は、昭和二年一月から三年五月にかけて、当時新進の詩人・評論家として活躍していた橋爪健がほとんど独力で編集・発行した総合文芸誌で、既成文壇打倒の旗印のもと、新感覚派からプロレタリア文学にいたるまでの各派の新人を糾合して、創作・評論はもとより、合評会、アンケート、漫画、海外・地方文壇の紹介など様々な新機軸を駆使し、精彩に富む誌面をつくって注目をあつめました。例えば、創刊号一冊を取り上げても、松永延造、葉山嘉樹、稲垣足穂、橋爪健、十一谷義三郎の創作、千葉亀雄、久野豊彦、林房雄らの評論、尾崎士郎、今東光、片岡鉄兵、稲垣足穂らによる合評会、編集者・文芸家の興味深いアンケートなど、時代の転換期を迎えて新しい文学をひたすら求めて模索する若々しい熱気が生き生きと伝わってきます。このように昭和初年代の文学状況をたどる上で逸することのできない雑誌であるにも関わらず、これまで全冊に目を通すことは困難でした。
【目次】別冊解説 解説:小田切進 執筆者索引
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